パラス
イタリア(シチリア&ヴェネト)
“美食の国”イタリアの底力を知る
~厳選ガストロノミックワイン~
太陽と海のシンフォニー「シチリアの白ワイン」
<パラス ピノ・グリージョ>
王侯貴族に愛された「北イタリアの赤ワイン」
<パラス メルロー>
地中海の島々の中で最もバッカスの神に愛された島 ~シチリア~
燦々と降り注ぐ太陽と爽やかな海風のシンフォニー
白桃やバラの花びらのような華やかで魅惑的な香り
熟した豊かな果実味とフレッシュな酸の絶妙なバランス
シチリアの自然のエネルギーが凝縮した味わい
燦々と照りつける太陽、どこまでもブルーで深い紺碧の海に抱かれた美しい島、シチリア。
地中海のほぼ中央に位置し、イオニア海、地中海、ティレニア海の3つの海に囲まれる。
島の東部には、その山容や標高までそっくりなことから、“イタリア富士”と称される自然遺産の「エトナ山」(3,323M)があり、
世界で最も活発な火山の一つである。州都は島北西部のアラブ・ノルマン王朝時代の栄華の跡を残す港町パレルモ。
ぶどう栽培に適した地中海性気候をもつシチリアは、紀元前7世紀頃からワイン造りが行われていた、「イタリア最古のワイン産地」。
この「パラス」のワインは、島の南西部の地中海に面する街、アグリジェント近郊の畑から造られる。
アグリジェントは、古代地中海世界の重要都市のひとつとして知られ、紀元前6~5世紀に建造された、
約20ものギリシャ神殿が立ち並ぶ<神殿遺跡群>が有名。「神殿の谷」と呼ばれ、世界遺産にも認定されている。
年間降水量は僅か300-400mmと少なく乾燥し、夏の日中は照りつける灼熱の太陽とサハラ砂漠からの熱風で高温に見舞われることもあるが、
夜になると涼しい海風が吹き込み、気温は下がる。
暑さが厳しいシチリアで、フレッシュで良質な酸を持つワインが造られるのは、この朝晩の寒暖差のおかげである。
夜間の気温も高いと、ぶどうの内部は活性化し、リンゴ酸を消費してエネルギーに変えてしまうが、夜は気温が下がることで、酸の低下は緩やかとなる。
土壌は石灰質と火山灰が固まり岩となった凝灰岩で、ワインにミネラリーな味わいを与える。
一般的なイタリアのピノ・グリージョは、フレッシュで軽めのワインが多いが、
「パラス」のワインは、完熟した果実の厚みのある味わいを楽しめ、フレッシュな酸とのバランスが絶妙。
白桃やバラの花びらのような魅惑的な華やかな香りも特徴。
海に近い畑のため、余韻には、地中海の潮風を想わせる仄かな塩っぽさも感じさせる。
食事とのマリアージュなら、シチリアのレモンをきゅっと絞った新鮮な魚介のフリットやオイスター、シチリア風メカジキやチキンのハーブソテーと一緒に。
ワイン片手に、至福の時間が待ち受けている。
高級赤ワイン“アマローネ”や“ヴァルポリチェッラ”、
“バルドリーノ”等の銘醸ワインを生みだす「ヴェネト州」と
冷涼な北の産地らしい、美しい酸とミネラルが特徴の
「フリウリ・ヴェネツィア・ジューリア州」のメルローをブレンド
落ち着きのあるエレガントな果実味とまろやかな酸味の秀逸なバランス
お食事を通して、何杯でもグラスが進んでしまう1本
州都でもある「水の都」ヴェネツィア、シェイクスピアの名作「ロミオとジュリエット」の舞台となった
ヴェローナの2大世界遺産の街を擁するヴェネト州と、「白ワインの聖地」とも称されるフリウリ・ヴェネツィア・ジューリア州の
メルローをブレンドして造られる「パラス」のワイン。
ヴェネト州は、ワインの生産量はプーリア、シチリアについて第3位だが、DOCG、DOCといった上級格付けワインの生産は第1位という、
イタリアを代表するファインワインの銘醸地。
中でも、「ヴェローナの王子」と称されるヴァルポリチェッラ、「ヴェローナの甘やかされた子供」バルドリーノ、辛口白ワインのソアーヴェが有名。
また、その希少性から、かつては一部の限られた王侯貴族しか口にできなかったという高級赤ワイン、アマローネもヴァルポリチェッラ地区が生み出される。
一方のフリウリ・ヴェネツィア・ジューリア州は、北はオーストリア、東はスロヴェニアと国境を接し、南はアドリア海に面する。州都は港町トリエステ。
14世紀から第一次世界大戦まで、オーストリア帝国の支配下にあり、ハプスブルク家の宮廷や貴族たちに飲まれるワインとして造られていた。
北からはアルプスから吹き降ろす「冷たい風」が、南からはアドリア海から吹き込む“シロッコ”という「暖かい風」が吹き込むことで生じる
特有のマイクロ・クライメット(微小気候)をもつ。そのため、十分な日照時間に加え、昼夜の寒暖差が大きい。
夏の日中の気温が30度まで上昇しても、夜は15度程度まで冷え込むことで、ぶどうはしっかりとした酸を保ちながら、
ゆっくりと成熟し、凝縮感のある糖と酸のバランスの良いものになる。
こうして、美しい酸とミネラルが特徴の秀逸な白ワインが造られることから、イタリアを代表する「白ワインの聖地」として、国際的にも評価を高めた。
この地にフランス品種のメルローのクローンがもたらされたのは、1869年。フランス人のテオドア・ド・ラ・トゥール伯爵がクローンを持ち込み植樹された。
白ワイン同様、細やかな酸とミネラルによって引き締まった、メルローらしい柔らかさがありながらもエレガントなワインが造られる。
「パラス」のメルローは、ヴェネト州とフリウリ・ヴェネツィア・ジューリア州のそれぞれの美点が集約されたような、
よく熟した落ち着きのある上品な果実味と、まろやかだが豊かな酸味のバランスの良い、お食事を通じて、思わず何杯でもグラスが進んでしまうワインである。
Pinot Grigio
ピノ・グリージョ
品種: ピノ・グリージョ100%
醸造: ステンレスタンクで16℃の低温発酵、MLFは行わない。
試飲コメント: かすかにグリーンの見えるやや濃いイエロー。
白桃やバラの花びらのような華やかで魅惑的な香り。
しっかりとしたアタックで、
熟した豊かな果実味とフレッシュでバランスのよい酸味、
味わいを引き締めるややほろ苦い印象が長い余韻へと続く。
絶妙なバランスが味わい全体に深みを与える。
相性料理: 軽くレモンを絞った、サーモンやホタテのホイル蒸し。メカジキやチキンのハーブソテー
小エビのサラダ、カキフライ
希望小売価格: 1,500円
Merlot
メルロー
品種: メルロー100%
醸造: コンクリートタンクで発酵。
試飲コメント: 紫がかった濃いめのガーネット色。
中心部に黒みの見える深い色合い。
ブラックベリー、ブラックチェリー、チョコレートやカカオなど、
はっきりとした印象の香り。
よく熟した落ち着きのある上品な果実味、
引き締まったタンニンとまろやかで豊かな酸味のバランスがとれた、
力強くもエレガントな味わい。
相性料理: カツレツ、牛肉のロースト、穴子の蓮蒸し、メンチカツ
希望小売価格: 1,500円