メゾン・ベルロッシュ
フランス(コート・ド・ガスコーニュ)
アルマニャックで有名なフランス南西部
高級ブランデーの聖地から、良質なワイン産地へと台頭する
~ガスコーニュ地方~
究極の“カリテ・プリ”なワイン
(*価格以上の高い品質と価値あるワイン)
ピレネーの雄大な山岳風景と緑豊かな田園風景
フォワグラ、トリュフ、ロックフォール等<美食の聖地>として知られる
フランス南西部、ミディ・ピレネー地方
スペインとの国境に聳え立つ、標高3,000M級のピレネー山塊に抱かれたフランス南西部。
大西洋と地中海の間に位置し、雄大な山岳風景と緑豊かな田園風景が広がるミディ・ピレネー地方は、“美食の聖地”としても有名。
高級食材の代表格である「フォワグラ」や「トリュフ」、世界三大ブルーチーズのひとつ「ロックフォール」の名産地として知られる。
そしてもうひとつ、この“美食の聖地”が生み出した名産と言えば、「コニャック」と並ぶ白ぶどうから造られるフランスの二大高級ブランデー
「アルマニャック」。
さらに近年、パリで大流行中のビストロノミー始め、本格的な料理をリーズナブルな料金で気軽に味わえるレストランでは、
コロンバールやユニ・ブラン、マンサン、タナ種等のユニークな土着品種の魅力溢れる、「個性豊かで、究極のカリテ・ プリなワインの産地」として、
ガスコーニュワインが人気を集めている。
(カリテ・プリ: 価格以上の高い品質と価値あるワイン)
ワイン造りは5世紀のガロ・ロマン時代から
<低価格ながら、高品質なワインの宝庫>として近年大人気のガスコーニュエリア
フランス南西部のワイン産地の中でも、とりわけ近年目覚ましい品質向上と共に注目を集めるのが、
ジェール県(Gers)のコート・ド・ガスコーニュ(Côtes de Gascogne)地区のワインである。その中心の街が、古都オーシュ(Auch)。
ヨーロッパにおける航空宇宙産業の中心地、エアバス社の本社があるトゥールーズ(Toulouse)の西約50km。
聖母マリアが出現し幾度もの奇跡が起きたと言われる<カトリック最大の巡礼地>、ルルド(Lourdes)にも程近いオーシュの街は、
アレクサンドル・デュマの小説で世界的に有名な「三銃士」の隊長、ダルタニャンの故郷でもある。
また、丘の上に建つ街のシンボル、サント・マリー大聖堂は、サンティアゴ・デ・コンポステーラへの街道上の重要な巡礼地として、
ユネスコの世界遺産に登録されている。
ガスコーニュ地方でのワイン造りは、帝政ローマがフランスの地中海沿岸地域を支配した、5世紀のガロ・ロマン時代に遡る。
14世紀から造られた高級ブランデーのアルマニャックの方が特産としてこの地を有名にしたが、ワイン造りはそれより遥かに長い歴史をもち、
かつては、北欧への輸出で栄えた。
フランスで最も長い日照時間(年間平均約2,000時間)
豊かな日照に、ピレネー山脈と大西洋からの冷涼な風が育む
清涼感溢れるフレッシュな酸と優雅で軽やかなワイン
南側のピレネー山脈と西側の大西洋から吹き込む冷涼な風の影響で、ぶどうの成育期である夏は日照量は多いが比較的涼しく、
ぶどうのフレッシュな酸が保たれる。また、土壌が砂利を主体とした比較的軽い土壌であることから、やわらかくチャーミング、
熟したぶどうの自然な甘美な甘さを伴う果実味がしっとりと広がるようなワインが造られる。
白ワインは、土着品種であり、高級ブランデー「アルマニャック」用のぶどうでもあるコロンバール(50%)とグロ・マンサン種(50%)から。
コロンバール種の特徴は、心地よく爽快な酸、シトラス、パッションフルーツ、マンゴー、パイナップル等の
トロピカル・フルーツを想わせるフルーティーな香り。一方のグロ・マンサン種は花梨やアプリコットの香り、しっかりとした酸を持ち、
辛口のワインとなる。美しくジューシーな果実の香りを引き出すため、ステンレスタンクを使用し、14度という低温で発酵。マロラクティック発酵は行わず、
溌剌としたフレッシュな酸を残す。
赤ワインはメルロー種(60%)と土着品種であるタナ種(40%)から。タナ種と言えば、同じくフランス南西部で造られる
長期熟成にも耐えうるワイン 「マディラン」が有名。
タナ(Tannat)という名前は、タンニン(Tannin)というフランス語に由来する通り、豊かなタンニンを持ち、コクのある深く力強い味わいを持つ。
そのため、タンニンまでしっかり熟すのに豊富な日照量を必要とするため、フランスでも最も長い日照時間に恵まれ、
夏から晩秋まで雨の少ないこのフランス南西部にまさに適したぶどう品種と言える。
よく熟したタナ種からは、ブラックベリーやカシス等の果実に、タバコや植物的な香り。
メルロー種のふくよかで丸みのある味わいに、タナ種の複雑性のある香りと濃密な果実味によって、ワインの味わい全体に深みを与え、
さらにしっかりとした酸と豊かなタンニンによって、素晴らしいストラクチャーのある、見事なバランスのあるワインに仕上がる。
赤白共に、お手頃価格ながら、価格を超絶する見事な完成度。
これぞ“フランスの新たな美味”発見!
フランスの奥深さを知る、美食の地で育まれた、南西部の個性豊かな土着品種の魅力溢れる、
「メゾン・ベルロッシュ」による優秀デイリーワイン。
Gascogne Blanc
ガスコーニュ・ブラン
品種: コロンバール50%、グロ・マンサン50%
醸造: ステンレスタンクで14℃の低温発酵、MLFは行わない。
試飲コメント: グリーンがかった淡めのイエロー。
シトラス、花梨、アプリコット、マンゴーや
パッションフルーツなどトロピカルフルーツから
白い花のフローラルな香りもあり、非常に優しい印象。
しっかりとした酸がフレッシュな第一印象を与え、
ジューシーな果実味とのバランスがとれた、
軽やかながらも優雅でメリハリのある味わい。
相性料理: 軽くレモンを絞った、サーモンやホタテのホイル蒸し。
タラのソテー、唐揚げ。
希望小売価格: 1,400円
Gascogne Rouge
ガスコーニュ・ルージュ
品種: メルロー60%、タナ40%
醸造: ステンレスタンクで発酵。
試飲コメント: 全体的に紫がかった中程度のガーネット。
完熟したカシスやプラムなど黒系果実を中心に、
タバコや植物的な香りのニュアンスも感じられる。
メルロー種のふくよかで丸みのある味わいと、
タナ種のしっかりとした酸と豊かなタンニンの
絶妙なバランスが味わい全体に深みを与える。
相性料理: 焼きっぱなしのペッパーステーキ、デミグラスハンバーグ
きのこのバターソテー、イベリコ産生ハム
希望小売価格: 1,400円