レジェノーク
南アフリカ(ウェスタン・ケープ)
ぶどう栽培に最適な温暖で乾燥した気候
病害の発生を防ぐ、“ケープ・ドクター”と呼ばれる冷涼な海風
大自然の恩恵を受けて、自然と有機的栽培が可能な
~ぶどう栽培の最後の楽園~
地球の果て、南アフリカで見つけた最上の地
屈指のワイナリー 「レジェノーク」
通称 “ワインランド”(ワイン産地)と呼ばれる南アフリカ共和国を代表する銘醸地
西ケープ州 ケープ・ワインランズ
数々の銘醸ワインを生みだす、まさに「ワインのワンダーランド!」
南仏コート・ダジュールを彷彿させる碧く美しい海岸線、海沿いに立ち並ぶ洗練されたレストランやカフェ。
ここは南アフリカの首都(立法府)、世界屈指の美しい港街、ケープタウンにあるキャンプスベイビーチ。
背後にテーブルマウンテンが聳え、白い砂浜が続く大西洋岸の高級リゾートには、世界各国のセレブリティも訪れるという。
この風光明媚な大西洋沿いの海岸線から約40km離れた内陸部、その名も“Cape Winelands”(ケープのワイン産地)と呼ばれるのが、
南アフリカを代表する一大ワイン産地「西ケープ州」である。
西ケープ州でも、大西洋に近いコースタル地域、とりわけ、ステレンボッシュ(Stellenbosch)、スワートランド(Swartland)、
パール(Paarl)、フランシュック(Franschhoek)、そして近年、<高品質ワイン>を生み出す新たな地区として、
ウェリントン(Wellington)が高い評価を得ている。
この地でワイン造りが盛んになったのは17世紀後半。
16世紀後半に始まった宗教戦争で迫害された、フランスのユグノーと呼ばれるカルヴァン派プロテスタントがやってきて住み着いたことにある。
母国フランス同様、ぶどう栽培に適した地中海性気候と、この地方特有の強い海風のおかげで、良質なだけではない、
カビなどの病害のない健康的なぶどうが育まれることを知り、ワイン造りは発展してゆく。
迫害を逃れて辿り着いた地こそ<ぶどう栽培の楽園>上質なワイン造りが可能な“ワンダーランド”だったのである。
その後もフランスからの移住者は増え、ワインと共にフランス料理の影響を受けて食文化も発展してゆく。
西ケープ州が南アフリカ随一の“美食の街”として名高い所以でもある。
農薬等の化学薬品をほとんど使用せずに栽培できる~ぶどう栽培の理想郷~
偉大なテロワールの可能性を信じて世界のトップワイナリーも続々と進出
大西洋とインド洋に面し、夏は日照豊かで暑く乾燥し、冬は冷涼で雨が降る地中海性気候をもつ西ケープ州。
この地が「ぶどう栽培の理想郷」と呼ばれるのは、南極から大西洋岸を北上するベンゲラ海流という寒流に乗って、
南東から強く吹き抜ける「ケープ・ドクター」という冷涼な風の恩恵を受けるため。
寒流のベンゲラ海流の影響で、海辺のリゾート、キャンプベイの海水温は夏でも10-14℃と低く、泳ぐというより日光浴を楽しむ人が多いという。
西ケープ州の海に近いコースタル地域の畑は、午前中は海からの霧に覆われるため、夏でも暑くなりすぎず、また、霧によって、
ぶどうへの直接的な強い陽射しが遮られるため、果実が日焼けすることなく、フレッシュ感やぶどう本来の風味を保つことができる。
一方、冷たい海からの「ケープ・ドクター」という強い風が吹き込むことで、霧による湿気を吹き飛ばし、空気を乾燥させる。
そのため、湿気からぶどうを守り、ぶどうの大敵であるウドンコ病等のカビによる病害が発生しにくいため、
防カビ剤等の化学薬品を使用せずにすみ、自然と有機的な栽培が可能になる。
さらに、ぶどうの成育時期から晩秋を迎えるまでまとまった雨が降らない地中海性気候のため、
高い酸を保ちながらも、よく熟して健康的で上質なぶどうが収穫できるという。
(強い風によって病害をよせつけないことから、「薬品知らずで、ぶどうの病気を防いでくる」という意味で、“ケープのお医者さん”=「ケープ・ドクター」と呼ばれる)
近年、世界のトップワイナリーが、すでにこの病害知らずの、ぶどうにとって理想郷とも言える、西ケープ州・コースタル地域の
テロワールのポテンシャルの高さに着目。格付け1級シャトーに肩を並べる“スーパーセカンド”と称される
ポイヤック第2級「ピション・ロングヴィル・コンテス・ド・ラランド」やシャブリの巨匠「ミッシェル・ラロッシュ」、
さらにはソノマの名門「シミ・ワイナリー」等がこの地でワイン造りを行っている。
南アフリカ・ケープ州固有の希少野生植物、大自然との共生
世界でも珍しい、「世界自然遺産」認定地区に拓かれたワイン産地
2004年、世界自然遺産に登録された「ケープ植物区保護地域群」。
主に、地中海性気候の西ケープ州に見られる灌木植生地域で、100-200kmの範囲に約5,000種もの固有種を含む8,000種以上の植物が生息する。
南アフリカの中でも限られた小さな地域ながら、世界6大植物区(全北、旧熱帯、新熱帯、オーストラリア、南極、ケープ植物区)の1つとされる、
世界でも類を見ないほど多様で希少な植物が群生する地で、ぶどう栽培は行われている。
そのため、自然環境の保全のため、なるべく農薬や殺虫剤等を使用しない有機的なぶどう栽培、
また、ワイン醸造に至っても廃液の管理やリサイクルの徹底、酸化防止剤を含む薬品の取り扱いの厳格化等、
大自然との共生の下、ワイン造りは行われている。
酸化防止剤については、世界で最も使用基準が厳しい国とも言われる。
“パール・ロック”と言われる花崗岩塊の山麓
世界最上のシラーを生みだすローヌ地方北部と同じ
花崗岩混じりの砂質粘土質土壌を持つ「パール地区」から
しなやかな酸、繊細でフローラル、ピュアな果実味が愛らしいシラー
開花が早く収穫が遅く、暑く湿気の少ない気候を好むシラーは、晩秋まで日照量豊かで乾燥した天候が続く、地中海性気候をもつパール地区には最適。
また、樹勢が強いため、水捌けの悪い土壌では、果実が大きくなりすぎ、凡庸なぶどうとなってしまうシラー種。
そのため、岩や砂等の水捌けの良い土壌において、小粒に凝縮された良質なぶどうが生まれる。
花崗岩質の土壌を持つフランス・ローヌ北部地方は、偉大なシラーのワインが造られることで有名だが、
パール地区にある「レジェノーク」の畑も、花崗岩に砂質粘土が混ざる土壌。
砂質が混じるため、堅固でタンニンがしっかりした力強いシラーではなく、しなやかな酸、繊細でスミレのようなフローラルな香りもある、
ブルーベリーやカシスのような果実がピュアなシラーが造られる。
標高差が大きく、多様な斜面や日照面を持つ
ミクロクリマが存在する「ウェリントン地区」から
ふっくらとした果実味、しなやかでいてしっかりとした酸の見事なバランス
花梨や金木犀が香る気品あるシュナン・ブラン
近年、低価格ながら秀逸なワインの産地へと台頭するウェリントン地区に畑を持つ、「レジェノーク」のシュナン・ブラン。
粘土石灰質土壌からなるシュナン・ブランらしく、程よいボリューム感があり、やや豊満でふっくらとした果実味、
コースタル・リージョンの冷涼な気候を想わせる、しなやかでいてしっかりとした酸と石灰質に起因するミネラル、
洋梨や花梨や金木犀といった華やかで上品な香りの気品あるワインが造られる。
美しくジューシーな果実の香りを引き出すため、ステンレスタンクを使用し、14度という低温で発酵。
マロラクティック発酵は行わず、溌剌としたフレッシュな酸を残す。
Chenin Blanc
シュナン・ブラン
品種: シュナン・ブラン100%
醸造: ステンレスタンクで14℃の低温発酵、MLFは行わない。
試飲コメント: グリーンがかった淡めのイエロー。
洋梨やカリンの果実と、 キンモクセイなど
フローラルなアロマが印象的な華やかで上品な香り。
若々しさを感じるアタック、
豊満でふっくらとした果実味としなやかな酸、
しっかりとしたミネラルが見事なバランスし、
長い余韻へと続く親しみのあるやや辛口の味わい。
相性料理: パテ・ド・カンパーニュ、豚肉のリエット
豚しゃぶ、塩焼き魚
希望小売価格: 1,500円
Shiraz
シラー
品種: シラー100%
醸造: ステンレスタンクで発酵。
試飲コメント: ブルーベリー、カシスのピュアな果実の印象に、
スミレの花や黒コショウのニュアンスなど、
若々しさの中にも香りの広がりが感じられる。
ジューシーなアタック、
熟れた果実味にしなやかな酸味と、
豊かなタンニンが味わいにメリハリを与える。
繊細でありながらもしっかりとした骨格をもつ赤ワイン。
相性料理: ラム肉のグリル、ロールキャベツ
鶏肉のトマト煮込み、肉じゃが
希望小売価格: 1,500円